「自宅や自宅近くに所有している倉庫やガレージが編年劣化しているので、解体したいけれども、どのように解体したら良いかわからない」という方も多いでしょう。
普段から解体作業に慣れている方なら、安全にかつ迅速に作業できますが、ほとんどの方はそのような作業をしたことがないのではないでしょうか。
今回は倉庫やガレージを解体する方法をご紹介するのだけではなく、気になる費用の面についても詳しくご説明していきます。
倉庫やガレージを解体するには業者が最も安全
倉庫やガレージを解体する際、一番おすすめの方法は、専門の業者に依頼することです。
倉庫やガレージの解体には危険も伴いますし、安全を確保しながら工具を揃えたり、作業する時間もかかってしまったりするため、自分で解体するよりもまずは業者への依頼をご検討してはいかがでしょうか。
業者に解体を依頼する際には、以下の2点について確認しておきましょう。
・解体工事の許可を得ているか確認
・複数社で見積もりを取ろう!
解体業者を選ぶ際のチェックポイントについて、それぞれご説明していきます。
解体工事の許可を得ているか確認
解体工事を行える許可を得ている業者なのかどうかをまずはしっかり確認するようにしてください。
許可を得ていな解体業者に解体を依頼すると、いいかげんな仕事で実害が出るだけでなく、法律違反で依頼主の側が罰せられてしまうこともあります。
また、許可を得ていない解体業者は解体費用が高額だったり、ぼったくってきたりするので、気をつけなければなりません。
トラブルの防止やこちらが実害を受けないためにも、解体業者に解体工事が行える許可証を見せてもらうようにしましょう。
複数社で見積もりを取ろう!
複数の解体業者に見積もりを依頼することで、以下のようなメリットがあります。
・適正な解体費用なのかどうかがわかる
・解体作業の工程や必要な資材ごとに金額が設定されていることもあるので、正しい作業内容なのかどうかがわかる
解体工事を請け負う会社もライバル会社と切磋琢磨して営業しているので、価格設定にはとても気を遣っているはずです。
また、見積もりを細かく出しておかないと依頼主と解体工事を請け負う会社とがトラブルになることもあるため、まともな会社はトラブル防止の観点からもお金の話はとても細かく情報を提供してくれます。
解体工事専門の複数の会社から見積もりを取るようにしていきましょう。
自力で解体する場合のコツと注意点
費用面や個人的な興味や関心から自分で倉庫やガレージを解体してみたいという方もいらっしゃるでしょう。
安全を確保することは当然のこととして、以下の点にさらに注意して解体作業をしていくと良いです。
・ドライバーやスパナなどの工具を使い解体する
・工具がない場合はレンタルしよう
・重機が必要になるケース
それぞれの注意点について解説を加えていきましょう。
ドライバーやスパナなどの工具を使い解体する
倉庫やガレージを解体する際には、ドライバーやスパナなどの工具を使って解体していきましょう。
ハンマーや素手で物理的に破壊して解体しようとする方もいますが、破片で怪我をしてしまっては元も子もありません。
ドライバーやスパナでネジを地道に1つずつ外していき、綺麗に解体していく方が安全です。
錆びてしまったネジに対しては、錆びたネジの上から金属用のドリルなどを使って穴を開けていくことで、各パーツに解体できます。
軍手や釘などを踏んでも平気な長靴などの装備もお忘れなく。
工具や服装などをしっかりと揃えて、安全に解体していきましょう。
工具がない場合はレンタルしよう
工具が家にないうえに、買うとなると金銭的に厳しいなという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
工具を購入したとしても、解体作業以外の用途もないため、もったいないなと思う方も多いでしょう。
近年、ホームセンターなどで、工具のレンタルが実施されているのはご存知でしょうか。
時間貸しや日貸しなどで工具が借りられるため、お金をかけて解体作業のための工具を揃える必要がありません。
レンタルしてきた工具を使って、倉庫やガレージを解体していくことで、よりコストを下げられます。
重機が必要になるケース
倉庫やガレージを解体する際に、人力では解体が困難な場合も少なくありません。
人力で解体できない場合には、重機を使って倉庫やガレージを解体していくことになります。
どのようなものを解体する際に重機が必要なのでしょうか。
解体作業の中で重機が必要なケースは以下の通り。
・柱が多いケース
・コンクリート造
・ブロック造
・シャッターがある
柱が木製・鉄筋製問わず、多い場合、人力ですと時間もかかりますし、倒した際に怪我などの事故につながってしまうこともあります。
コンクリートやブロックで作られている場合には、人力で壊したり解体したりすることは無理でしょう。
コンクリートやブロックの下敷きになってしまっては、生命の危機もあり得ます。
シャッターの解体作業も高所にアプローチして解体していく必要があるので、重機がある方がより安全に、かつ迅速に解体可能です。
物理的な理由だけでなく、作業効率や安全面の観点から、重機を使って解体していくという選択肢も考えていきましょう。
近年、DIYや農業ブームなどもあり、重機に関しても会社単位ではなく、個人でレンタルできるようになってきています。
ですので、費用面を安く抑えながら、気軽に重機をレンタルして解体することができますので、ご検討してみてはいかがでしょうか。
解体した資材の捨て方・分類
解体した際に発生する資材について、どのように処分していけばよいのでしょうか。
適当な方法で処分してしまうと、不法投棄になってしまい、罰せられてしまうので注意しなければなりません。
今回は倉庫やガレージを解体した際によく出てくる以下の資材について、処分方法をご紹介していきます。
・コンクリート
・スチール
・木材
コンクリート
コンクリートは建築廃材ですので、産業廃棄物に分類されます。
ですので、粗大ごみや不燃ごみとして処分していくことができません。
コンクリートを手放す方法として以下のような方法があります。
・コンクリート販売店に引き取りを依頼する
・コンクリートブロックはリサイクルショップで買い取ってくれることもある
・知人に譲る
・不用品回収業者に依頼して回収してもらう
コンクリート販売店に引き取りを依頼する際には費用がかかることもあれば、無料で引き取ってくれる場合もあるため、問い合わせた際に確認していきましょう。
自分で搬送していかないといけない場合もあるため、取りに来てくれるかどうかも確認することをおすすめします。
また、当サイトでは関連記事として「千葉県のコンクリートガラ受け入れ先まとめ」についての記事を掲載していますので、是非ご覧ください。
コンクリートブロックの場合、リサイクルショップで買い取ってくれる場合もあるので、解体作業でコンクリートブロックが大量に出てしまった場合はリサイクルショップに相談してみましょう。
知人に譲ることでコストを安くコンクリートブロックを手放すこともできます。
どこも引き取ってくれるところが見つからなかった場合、不用品回収業者に回収を依頼するというのも良い方法です。
不用品回収業者の中にはコンクリートを引き取ってくれるところもありますので、相談してみてはいかがでしょうか。
スチール
解体作業中に出たスチールは、自治体の粗大ごみ回収か不用品回収業者に回収を依頼することで処分できます。
スチールの量が少なくて自力で移動できる場合には、自治体の粗大ゴミ回収がおすすめです。
ですが、自力で運び出すのが困難な量や重さの場合、不用品回収業者に依頼する方が楽にスチールを手放すことができます。
木材
木材の場合は、大きさによって処分方法を変えなくてはなりません。
小さい木材ですと、可燃ごみとして処分できたり、自治体の粗大ごみ回収にて処分できたりするので、お住まいの自治体のホームページを確認したり、問い合わせて確認してみたりしてください。
長い木材や大きい木材ですと、以下のような処分の選択肢があります。
・リサイクルショップに売る
・木片回収業者に依頼する
・不用品回収業者に回収を依頼する
近年のDIYブームのおかげで、木材を買い取ってくれるリサイクルショップも出てきています。
状態の良い木材が解体作業で出た場合には、リサイクルショップに売るという選択肢も良いでしょう。
ウッドチップを不要な木材から作っている業者の中には、不要な木材を回収してくれるところもあります。
調べてみて、回収を依頼するのも良い選択です。
不用品回収業者の中には木材の回収を行なっているところもあります。
ですので、リサイクルショップに売れなかった木材や、木材を回収してくれる業者が近場にない方は不用品回収業者に回収を依頼してみてはいかがでしょうか。
それぞれの費用感
倉庫やガレージの解体費用は、業者に依頼する場合と自分で行う場合とでどのような違いがあるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
業者に依頼する場合の1坪あたりの解体費用は以下のような範囲になることが多いです。
鉄筋コンクリート | 60,000円から80,000円 |
鉄骨造 | 20,000円から30,000円 |
アルミ製やトタン製 | 15,000円から20,000円 |
木製 | 10,000円から20,000円 |
自分で解体する場合には、電動ドライバーやスパナ、重機の費用と粗大ごみ回収に出す費用や不用品回収などに依頼する費用がかかります。
電動ドライバー(購入) | 5,000円から60,000円 |
電動ドライバー(レンタル) | 300円から600円 |
スパナ(購入) | 1,000円から4,000円ほど |
重機(レンタル) | 12,000円から16,000円ほど |
自力で解体する方が安いです。
ですが、作業工程や安全性に不安がある方は、無理をせず、解体業者に依頼することをおすすめします。